令和6年9月4日（水曜日）から令和6年9月29日（日曜日）に開催された、【写真部】第59回神奈川県美術展・中高生特別企画展にて、写真部の９名が入選となりました。
神山財団賞 「初夏の疾走」
まさに青春のワンシーンを切り取ったような作品で、眩しいくらいのオーラを放っていました。波打ち際、全力で「疾走」する二人の若者をとても自然に捉えています。手に持った海藻がシュールですね。構図や色調、人物の表情や光の状態もよく、CMのポスターのようにも見えますが、狙ってこのように撮れるものではありません。偶然も味方にした、生き生きとした力を持った１枚です。
美術奨学会記念賞 「Vermilion」
セットアップ作品。人物の配置、三人の視線や表情が絶妙に制御されていて、右側の海につながる余白の残し方もいい。いちまいの写真の中の見どころが多い作品ですね。永崎さんはその他の応募作も力作でした。
有隣堂賞 「それぞれの青」
ほかの応募作とは毛色が違い、鳥を至近距離で捉えた作品。漆黒に浮かび上がる鮮烈な鳥類の眼球、タイトルの「Vermilion」は直訳すると「朱色」ですが、被写体となっている鳥は、赤い目と黒いくちばしを持つフクロウでしょうか。鳥の顔のクローズアップを作品化しようという作者の強い想いが、画面全体にエッジの効いた緊張感を生んでいます。
また、「可憐」、「殺気」、「青春」、「青春謳海」、「獅子の子」、「Life is all OK!」の６作品が入選となりました。